いつからかベランダに蜘蛛が二匹居座っている。勝手に住処をこさえて日向ぼっこしている。細長い足を四方に広げた邪悪なフォルムをしている。陽の光が巣に反射して虹色を撒き散らしている。
美容室で髪を切ってもらった。また理想とは程遠いものだった。 思い返せば生まれてこのかた一度たりとも髪型がきまったことがない。
長いこと嫌がらせを受けている。家に帰ると玄関ドアが濡れているのだ。何者かに謎の液体をかけられているようだ。
一人暮らしも6年目に入るととにかく刺激が無くなってくる。 見慣れた部屋から出社し、見慣れた部屋に帰ってくる。
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